2017年9月2日(土)
鹿島建設(株)技術研究所 葉山水域環境実験場 にて、
アマモの種を選別しに行ってきました。
7月6日(木)に小坪で潜ってとってきたアマモの花枝を
鹿島建設で水槽にいれ、アマモの成熟(枯れて腐る)を待っていました。
7月24日(月)に、水槽の中で枯れ始めているアマモの様子を見にいきました。
そして、9月2日(土)は、
水槽に入れたアマモちゃんは、枯れきっており、
花枝からは、種が水槽の底に落ちている状態となりました。
本来、自然界に生えているアマモちゃんの種は、
海底の砂地に落ちて、少し、土の中でお休みしており、冬から春にかけて芽を出していくのです。
今回は、
☆水槽の下にたまっている種を拾い集めること
☆拾った種をピンセットで集めること
☆集めた種を保管していくこと
を実施しました。保管した種は、12月か、来年の1月に種うえをして、
鹿島様の水槽である一定の大きさまで育てて、来年、西浦に植える予定です。
それでは、9月2日(土)のアマモちゃんの様子を
上重泰秀(じょうじゅう やすひで)カメラマンの写真と共に報告したいと思います。
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海創造プロジェクトを海さくら社員や、海さくらスタッフと共有するために、
なるべくみんなを連れて行きました。
まずは、山木さんから、再度、アマモについて、教えていただきました。
採ってきたアマモちゃんの水槽を覗きこみました。
山木さんです。
さぁ、アマモちゃんは、どんな状態になっているのか!?
あの緑色のアマモちゃんは、腐って海底に溜まっていました。
この水槽の底に本当に種があるのだろうか!?
この時点では、わかりません。不安がありました。
上記の2段になっている特殊なザルで、水槽の海水を抜きながら、このザルで種を集めます。
ザルが2段になっているのは、大きなゴミを上段でキャッチし、下段でアマモの種をゲットするためです。
上段部分のザルです。網目が大きいのです。
上段のザルの編み目
下段のアマモちゃんをキャッチする編み目。細かいですよね。
ホースをつかい、水槽の水をザルに入れていきます。
竹ちゃん先生も少し興奮気味!笑
大きなものは、大きな網ですくい上げます。
大きな網を持つと、私、少しイタズラをしたくなったのですが、抑えました。
海さくら社員たちを捕まえようとしました。でも、我慢しました。もう大人だから・・・
大きな網では、このようなアマモの大きな部分をとったのです。
とても愛着があるアマモちゃんの種が一粒でも見逃さないように、最後の最後までホースで
水槽の底をなめるように海水を吸い上げ、ザルに海水を送りました。
ナメクジみたいな、海牛くんも発見!!
かわいいのです。
私の手の甲の毛、通称:手毛(てげ)を海底の森と間違えたミニチュア海牛くんは、
気持ちよさそうにしていました。そして、よく私を見ては、お辞儀してくれたのです。
こんにちわ!って言っているみたいですよね。笑
きゃわいいーーーーーー!!笑
途中から水槽の海牛探しを始める女性陣!!
アマモの種はあるかな〜!?
たーーーーくさん、入っていました!!
わぁーーーー!!少しわざとらしい表情で、すみません。
でも、本当にうれしかったです。
海水でアマモの種を一粒も残さずに、集めます。
みんな真剣!!
集めたアマモの種を覗きこんでいます。笑
アマモの種以外のものも入っているので、これをピンセットで種だけを採取するのです。
種わかりますよね?黒いお米みたいなものが、アマモの種です。
ピンセットで種だけ取ります。
けっこう楽しいのです。真剣になりますし、無心になります。
よーく見ると、ゴカイの赤ちゃんや、気持ちが悪い奇妙な生き物もいるのです。
面白すぎです。こんな世界でも必死に生きている生き物がいるのです。
気持ちが悪い生物を発見!!それをぶん君にあげようとしました。
喜んでいるのか!?嫌がっているのか!?
とにかく楽しかったです。
みんなで集めたアマモの種を一つのシャーレにまとめます。
アマモの状態を顕微鏡で確認!!
アマモの種を海水に再度入れると、元気のないアマモの種は浮いてきてしまうのです。
それを取り除きます。
下に残ったアマモを保管します。
保管完了!!これで、少しアマモの種ちゃん鹿島さんで、しばらく
「おやすみ」してもらいます。
またね!!
アマモがすでに植えてある水槽の見学!!
山木様、鹿島の皆様、ありがとうございました。
こうして、無事に種を採取でき、選別することができました。
種うえのときは、みなさんと一緒に実施したいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
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