まだ未確定要素がありますが、
どんな映画を目指すのか!?
主旨だけは、決まっておりますので、
皆さまにお伝えします。
どうか、読んでください。(長いですが・・・)
(仮)「Little HERO」
はじめに
2005年より江の島でゴミ拾いを実施している団体「海さくら」は、
約8年間ゴミ拾いをしてきたが、たった一つの場所さえ、
なかなか綺麗にすることが出来ません。
なぜ?
それは、海に流れる川の上流で生活する人々・街が出す「ゴミ」、
産業が生みだす「廃棄物」などが、川を通じて海に流れ込んでくるからです。
それらを解決するには、多くの人の意識が変わらないとならないのです。
「私たちがアクションを起こす事で人々の意識を変えることができるかもしれない。」
実際に私は以前、海にタバコをポイ捨てする人間でしたが、
ある時から意識が変わり、捨てなくなり、拾うようになり、
自然環境について考えるようになりました。
近年「ECO」「ロハス」「温暖化」などの言葉と共に、
ゴミ拾いや節電など自然環境を考えるキッカケが増えました。
自然環境を考え行動に起こす団体や人々は以前よりも増え、
多くの人々に浸透してきたように感じます。
実際に海さくらが主催するゴミ拾いへの参加者も年々増え、メディアでも自然環境特集が多く組まれるようになりました。
しかし、残念ながら江の島のゴミの量は、
それでも一向に減る気配を見せません。
今後は私たちの様な「情報を発信する側」が伝え方を変えない限りは、
今後も江の島を綺麗にするという目標は達成できないと感じています。
つまり、いままでのようにゴミ拾いへの参加を呼びかけるだけではなく、
人々の意識に対してアプローチする必要を強く感じるのです。
自然環境問題の中で私の携わる「海のゴミ問題」に関しましては、
それがいっこうに解決されない最大の理由としまして、
一言で言えば
「人々の生活と自然環境に、大きな隔たりがある」
もっといえば、「自分の生活以外のことは、今、どうでもいい」
そういった無関心が、まだまだ社会に蔓延しているのです。
ゴミ拾いをしていると、様々なものが海岸や街に落ちています。
ゴミ拾いへの参加者は「拾った」「いいことした」「気持ちよかった」などの感想を抱いて帰路に付きます。
しかし、自宅に帰り1人になった時に、問題の本質を考え、その解決策として
「自分ならば何ができるのか?」「どのように行動に移すことが出来るのか?」
そのように考えを巡らせ、どんなに小さな1歩でもそれを実行に
移す事こそが最も重要なのです。
海岸には注射器も落ちています。ゴミ拾いに参加した人は、
「あぶない」→「拾う」→「1本なくなった」→「いいことした」
で終わってしまいます。
もちろん、それは素晴らしい行動です。
ゴミ拾いに参加するという1歩自体、なかなか出来ることではなく、
本当に貴重な1歩だと思います。
しかし、これでは注射器の問題は解決していないのです。
未来を変えるには充分ではないのです。
「で、どうする?」
これが私達が考えていかなければならない事であり、
また、8年間ゴミ拾いを続けてきた私達には
「考え実行する段階である」という事を人々に伝える役割(使命)が
あると考えています。
未来のために問題の本質を「各々が考えて行動していく」必要があるのです。
国が、県が、市が、海さくらが、ではなく、
「自分が何をするか」
それを各々に問いかけ、それぞれの小さなHERO魂を燃やし、
問題の本質に取り組んでいく人を少しでも増やし、応援したいのです。
その手段として、今回「映画」という形でメッセージを伝えようと考え、
実行することに致しました。
その映画は、スーパーヒーローの起こす奇跡を描くような映画であってはならず、各々の心の中にあるリトルHEROを呼び起こし、行動をうながす様な映画を目指さなければならないと考えています。
たった一つの場所・問題でも、様々なものが関わり、繋がっている。
だからこそ、一人の力ではどうすることもできない。
各々の立場で問題に取り組んでいく必要性を今、とても強く感じています。
海さくら代表 古澤純一郎